『ブルー・オーシャン戦略: 競争のない世界を創造する』

今回は『ブルー・オーシャン戦略: 競争のない世界を創造する』
(W・チャン・キム/レネ・モボルニュ共著・訳:有賀裕子 ランダムハウス講談社)
をご紹介します。(原題:BLUE OCEANE STRATEGY-Harvard business school press)
http://www.tkd-randomhouse.co.jp/blueocean/top.html

競合他社よりも遙かに大きな成功を勝ち取る企業が存在する理由は何でしょうか?
シルク・ド・ソレイユはどのようにして、明らかに衰退しているサーカス業界で
成功したのでしょうか?なぜ サウスウェスト航空は、倒産する企業が増えている
業界で成功しているのでしょうか?
著者は、これらの企業が競争相手とは基本的に異なっている仮説の上で、戦略を
詳細に立てた、すなわち、実際には競争相手がいない領域(企業どうしが血みど
ろの競争をくり広げる市場空間である「レッド・オーシャン」と対比したブルー
オーシャン)へ移動し、例外的なビジネスの成長を維持していると考えています。
著者は、どのようなビジネスでも通用するブルーオーシャン戦略を構築するため
の概念的フレームワークを提供しています。私は組織と競争相手を「価値曲線」
にプロットできる「戦略キャンバス」の考え方が気に入っています。ブルーオー
シャン戦略を構築するには、まったく新しい価値ポイントを価値曲線上に作成し
成長させる、あるいは、他社を減少させるたり、完全に排除することで、既存の
価値曲線を根本的に変更しなければなりません。明らかに、製品ベースの営利企
業に対するものですが、著者は、ブルーオーシャン戦略を構築し、移行するため
のガイドを提供しています。
成長を目指す組織は、それが特定の部門であっても、本書の貴重で実用的な教訓
を活用することができます。著者は、2004年7月発行のハーバード・ビジネス・
レビューで「バリュー・イノベーション:連続的価値創造の戦略」(W・チャン・
キム、R・モボルニュ共著)と題した論文で、同様の内容を扱っています。
ハーバード・ビジネス・レビューの論文は、本書よりもケース・スタディが少な
いですが、基本的な概念やアプローチは同じです。

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