異文化コラボレーターの仕事

異文化コラボレーターの仕事
海野 素央 著
中央経済社、2004年

著者は、日本企業の海外赴任者、海外駐在経験者、現地法人のローカル従業員、在日外資企業の外国人マネージャーと日本人従業員に対する広範な調査を基に、異文化要因に基づく問題を明らかにし、その対処法を提言されています。2003年2月の【WAVE】で取り上げました『異文化ビジネスハンドブック-事例と対処法』(学文社)がその証左です。
 「異文化コラボレーター」は、多くの人にとってまだ馴染みの薄い言葉です。Collaboratorを辞書で引くと、「協力者」「共同者」とありますが、いま一つピントきません。しかし、最近、見聞きする「協働」という言葉に置き換えると、異文化コラボレーターが「異文化の人と協力しながら共に働く人」と理解できます。

 著者は、異文化の問題を研究し、その対処法を提言する中で、異文化ビジネスに携わる人、とりわけマネージャー層には、ファシリテーティング、コーチング、メンタリングのスキルが極めて重要だと実感するようになったと述べ、その3つのスキルを使う人を「コラボレーター」と呼んでいます。そして、異文化ビジネス環境でのファシリテーティング、コーチング、メンタリングの研究は、ほとんど未開拓であると言います。

今後、その分野の研究の深まりと共に、その実践方法の開拓が待たれるところです。

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