『Reimagining Japan: The Quest for a Future that Works,』

本書は2011年3月に起こった東日本大震災の影響により約1カ月発行が遅れました。地震と津波による巨大な被害・悲劇からこれからの日本を再考しようという強いメッセージが本書には見受けられます。
本書は、世界的な経営コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーが、カルロス・ゴーンや孫正義、岡田武史、スティーブン・コーヴィーなど80人にも及ぶ世界のオピニオンリーダーに日本が直面する問題について、それぞれの視点での提言をまとめた1冊です。著者たちの優れた洞察力のもと、日本の崩壊や弱体化、衰退とみる人がいる反面、多くの人がこの悲劇と経済の混乱を変化の促進剤として見ています。彼らは時折ユーモアも交えながら、日本への愛情に満ちた筆によって日本の過去、現在、そして最も重要な未来を描き出しています。人事・教育のマネージャーの方々は4章の”Re-Engagingwith The World”の箇所に興味を惹かれるでしょう。ここではグローバルなビジネス環境における個人と組織の開発向上に向けた非常に興味深い全体像や見識に関する記述があります。本章で興味深いエッセーとしては、山田昌弘氏(社会学者)の日本企業の雇用方法を劇的に変える必要性があるという説や玄田有史氏(経済学者)のHRマネージャーたちが若い人たちの才能の向上を求めている説などがあります。そのほかにも興味深く示唆に富んだ多くのエッセーを見つけることができると確信します。本書はハードカバーで452ページにも及ぶ重い書籍ですが、復興への希望や、目指すべき未来への道筋など、愛情に満ちた筆で描かれた日本再生への提言の書として一読の価値があると思います。本書には日本語バージョンもあります。邦題「日本の未来について話そう」(小学館出版)

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